平等院鳳凰堂の写真がジグソーパズルに使用されたため社会的評価が下がったとして平等院がジグソーパズルの販売差し止めなどを請求していた裁判で、和解が成立したとの報道がありました。

https://mainichi.jp/articles/20201012/k00/00m/040/146000c

和解内容は、ジグソーパズルの在庫の廃棄や今後は許可なく鳳凰堂の写真を使用しないことを約する一方で、在庫の廃棄費用は平等院が負担するというもののようです。
具体的な主張立証の経過が分からないのであくまで雑感ですが、販売会社側としてはクレームを入れられてまでパズルを販売する実益はない、そちらが処分費用を負担してくれるなら廃棄してもよい、平等院側としては今後は無断で写真を営利目的に利用されないように対外的にもアピールできる、というところでお互いの譲歩点が合致したのかなと思いました。

さて、気になったのは最後の一文です。

>同社は「和解の内容を確認しておらず、コメントできない」としている。

いやいやいや。和解の内容は確認した上で和解成立してるでしょう。

普通に解釈すれば、「裁判所から和解調書がまだ届いてない」という趣旨なのでしょう。和解調書は、和解成立してその場で交付されるということはまずなく、裁判所→代理人弁護士→当事者本人に届くまで数日かかることがあります。そのため、記者がコメントを求めた時点では和解調書は届いていなかったと予想されます。
他方で、代理人弁護士が和解を成立させる際には、当然ながら依頼者本人に確認し、了解を得た上で行います。なので、和解調書が届いてないからといって和解の内容を確認してないというのは無理があります。

まあ、販売会社側としては特にコメントすることもないので無難に回避しようとして「訴状が届いてないのでコメントできない」というのを真似ようとしたというところなのでしょう。
でも、さすがにこれはスマートではないように思いますので、今後このようなコメントが流行らないことを願います。

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