ホームページでの法律問題に関する記載内容
家族法(遺産相続や離婚)を重点的に扱っている弁護士のブログをときどきチェックしているのですが、先日、とあるブログにて何とも興味深い記事を見つけました。
それは、その弁護士が過去にブログに書いた記事を、自分が代理人となっている裁判で証拠として提出されたというものです。つまり、自分が裁判上で主張していることと反対の記事を自分のブログに掲載していたじゃないか、とやられたわけです。
それを踏まえて、そのブログ上では、「記事の内容はブログ掲載当時における一般論としての私見であり、個別の事案についてはブログの記事とは異なる主張をすることもあります」という注意書きが掲載されるに至ったようです。
ブログやホームページで情報を発信する際、必ずしも自分の期待している読者層だけから読まれるわけではないというのは、頭では分かっていることです。
しかしながら、弁護士というのは基本的に教えたがり話したがりの性分の人が多いようで、ついつい余計に書いてしまうことがあります。
かくいう私も、ブログで法律問題について解説したり、ホームページにQ&Aを掲載したりしています。
が、実を言うと、そういうところでは基本的に毒にも薬にもならないことしか書いていません。問題が起きた時に解決のための「とっかかりになる程度」で済ませるようにしています。それというのも、あまり詳細なことやテクニカルなことを書くと、相手方(特に当事者本人)がそれを見て、こちらの出方を予測して対応されてしまう可能性があるからです。
そんなわけで、実際に何らかの問題に直面した際、とりあえずインターネットで調べてみようと考えて、このブログや当事務所のホームページに辿りついた方には、「なんかおざなりなことしか書いてないなあ」と思われることもあるかもしれません。
「どこにでも書いてあるようなこと以上の具体的な対処の仕方」についてお考えの場合には、実際にご相談に来て頂ければと存じます。