札幌弁護士会、北海道弁護士連合会、日本弁護士連合会

 札幌の弁護士が必ず所属しなければならない団体が3つあります。
 日本弁護士連合会、札幌弁護士会、北海道弁護士会連合会です。

 日本弁護士連合会は、その名のとおり日本全国の弁護士が所属している団体です。通称『日弁連』といいます。ちなみに、日弁連の会長というと、一応、弁護士の中でトップの地位にあるというのが一般的な認識だろうと思いますが、業界内では特にそのような認識はなく、会長選挙の時期になると今まで疎遠だった修習で同じ組にいた遠方の弁護士から投票のお願いの電話がかかってきて鬱陶しいなあという程度の感覚です。

 札幌弁護士連合会は、通称『札弁』といいまして、札幌管轄内で弁護士活動をするために所属しなければならない団体です。基本的に全国の都道府県にひとつずつ弁護士会があり(東京は3つ、北海道は4つ)、弁護士は日弁連だけでなく各地域の弁護士会にも所属しなければならないとされています。ちなみに、弁護士会の会長というと、一応、各地域の弁護士の中でトップの地位にあるというのが一般的な認識だろうと思いますが、業界内では特にそのような認識はなく、会長選挙の時期になると普段は連絡してこないような弁護士から投票のお願いの電話がかかってきて、それでも投票当日に事務所にこもっていると「まだ投票に来られてないようですが一体どうしましたか?」という電話がかかってきて鬱陶しいなあという程度の感覚です。

 北海道弁護士会連合会は、『道弁連』と通称されていて、北海道の4つの弁護士会(札幌、函館、旭川、釧路)からなる連合会だそうですが、正直あまり存在感がないので、何のためにあるのかよく分かりません。なお、北海道弁護士会連合会だけでなく、関東弁護士会連合会、近畿弁護士連合会など、地域ごとにそれぞれの弁護士会連合会があります。

 この中で、弁護士の業務や一般の方にとって身近な存在といえば、各地域の弁護士会になります。法律相談を開催しているのも各地域の弁護士会ですね。

この記事の執筆者

東京・大阪の二大都市で勤務弁護士の経験を積んだ後、
2008年から実務修習地の札幌で葛葉法律事務所を開設。
相続、離婚、交通事故、会社間の訴訟の取扱いが多め。
弁護士歴約20年。

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