東京と札幌の顧問弁護士の違い

東京のコンサル会社から「顧問弁護士活用の実態とニーズ」という調査レポートを無料配布しますという案内が届きました。
企業の法務担当者300名超にアンケート調査をした結果をまとめたもののようで、案内に調査結果の一部が紹介されていました。
それによると、

・顧問契約が2件以上ある企業は 約6割
・顧問料の月額は 平均13万円
・顧問弁護士の満足度で重要なのは 質とスピード
・顧問契約の見直しを考えている企業は 約3割

だそうです。
これは東京のある程度の規模のある企業を対象にした調査と思われます。いわば東京基準とでも言いましょうか。
そのため、これがそのまま札幌の実態にも当て嵌まると考えるのは早計でしょう。

ただ、顧問契約が2件以上ある企業が半数を超えているというのは、なるほどと思いました。
弁護士にも得手不得手があるので、この問題はこっちの顧問弁護士に振って、その問題はそっちの顧問弁護士に振ってということができた方が、企業にとっては安心です。
また、顧問弁護士とのやり取りで疑問に感じたことなどを、別の顧問弁護士に確認するということもできるわけです。

そういうわけで、札幌でもできれば顧問弁護士を2人以上確保しておくのが望ましいでしょう。
実際、私の顧問先にも、複数の顧問弁護士を依頼しているケースがあります。

問題はコスト、すなわち顧問料ですが……。
札幌では顧問料は月額3万~5万円のところが多いのかなと思います。当事務所もそうですし。
そうすると、東京では顧問弁護士1人分の顧問料で、札幌だと2人も顧問弁護士を雇うことができるわけです。
お得ですね。

この記事の執筆者

東京・大阪の二大都市で勤務弁護士の経験を積んだ後、
2008年から実務修習地の札幌で葛葉法律事務所を開設。
相続、離婚、交通事故、会社間の訴訟の取扱いが多め。
弁護士歴約20年。

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