後遺障害14級で保険会社の提示額220万円から交通事故紛争処理センターで慰謝料を増額して400万円を獲得したケース

目次

事案の概要

Aさんは横断歩道を歩いているところに自動車にぶつけられました。

この事故によりAさんは右足のしびれが後遺障害として残り、後遺障害等級14級が認定されました。

その後、保険会社から賠償額の提示がされましたが、賠償額が妥当かどうか分からないので当事務所に相談に来られました。

当事務所の強み

保険会社の提示内容を見ると、後遺障害がある事案にもかかわらず、後遺障害慰謝料が算定されていませんでした。

また、傷害慰謝料についても低めに算定されていることが分かりました。

そのため、当方から保険会社に対して、いずれも裁判基準に従って算定した賠償額を提示しました。

しかし、保険会社が外資系企業で日本の裁判基準になじみがないためか、保険会社内の稟議が遅々として進まず、示談交渉が難航しました。

そこで、Aさんとしてはできるだけ早く解決したいとのことだったので、交通事故紛争処理センターの斡旋手続を利用することにしました。

解決結果

交通事故紛争処理センターでは申請して2週間で斡旋案が出されましたが、保険会社の内部決済にそれから3ヵ月かかりました。 結局は斡旋案で保険会社も応じ、傷害慰謝料は56万円の増額、後遺障害慰謝料は110万円の増額を達成し、最終的に400万円を獲得しました。

この記事の執筆者

東京・大阪の二大都市で勤務弁護士の経験を積んだ後、
2008年から実務修習地の札幌で葛葉法律事務所を開設。
相続、離婚、交通事故、会社間の訴訟の取扱いが多め。
弁護士歴約20年。

目次