弁護士はリサーチ力で差がつく

 当事務所の強みとしてリサーチ力をあげております。
 現実問題として、一人の弁護士が全ての法律について精通しているということはありません。専門分野についてはある程度精通しているのは当然ですが、専門分野の範囲から外れる法律が問題になることも多々ありますし、専門分野であっても法律を取り巻く実務の状況も日進月歩なので、法律だけでなく裁判例や学説、文献なども最新の情報を把握する必要があります。
 そのため、弁護士が事件処理するに当たっては、どれだけリサーチ(裁判例や文献、法律雑誌の調査)をしているかによって、正確な見通しを立てられるか否かが決まったり、裁判で勝敗の分かれ目となったりすることがあります。

 しかし、一口にリサーチといっても、一体何をするのかピンとこない方が多いと思います。

 そこで、企業様からご依頼頂いて先日解決した事件で当職が行ったリサーチをご覧ください。

 これは、主に法律雑誌の論文や事件に関連する裁判例をA4の用紙に両面印刷したものです。
 厚さはこれくらいになります。

(銀座煉瓦亭のマッチ箱との比較画像)

 弁護士のリサーチというと、このように法律雑誌や裁判例を調査するという法的なリサーチが主ですが、その事件では、法的なリサーチだけではなく事実関係のリサーチも行っていて、事実関係のリサーチで収集した資料は上の写真の資料よりもさらに膨大なものになりました。
 その結果、その事件では、一審では当方の請求が全面的に認められるという完全勝訴をし、控訴審でも裁判所から当方完全勝訴の心証が開示された上で、和解による早期解決の打診がなされ、当方の請求金額の元金全額を回収する(遅延損害金は免除する)という、文字どおり勝訴的和解で解決しました。

 特にその事件は、企業様が他の弁護士から請求は難しいということで断られ、さらに、別の企業様が別の弁護士に依頼して同じ相手方に同じような請求をして裁判をしたときはあまり芳しくない結果に終わっていました。
 もちろん弁護士の見立てや裁判の結果には諸々の事情が作用しますが、手前味噌ながら、弁護士のリサーチ力によって結果に差が出た事件だと思います。

この記事の執筆者

東京・大阪の二大都市で勤務弁護士の経験を積んだ後、
2008年から実務修習地の札幌で葛葉法律事務所を開設。
相続、離婚、交通事故、会社間の訴訟の取扱いが多め。
弁護士歴約20年。

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