札幌で遺産相続に関する無料相談をするなら信頼できる専門家へ

目次

札幌で遺産相続の相談をするメリットとは

札幌で遺産相続の相談をするのに向いているのは以下のような人たちです。

①自分が札幌近郊に住んでいる。
②他の相続人が札幌近郊に住んでいる。
③被相続人が札幌近郊に住んでいた。
④相続財産の中に札幌近郊所在の不動産がある。

ここでいう札幌近郊とは、札幌市だけでなく、小樽市、江別市、恵庭市、北広島市、岩見沢市などを含みます。
また、室蘭市、苫小牧市、滝川市などのほか、函館市、旭川市、帯広市、釧路市など、北海道全域から札幌に法律相談に来られるケースもあります。
北海道内の裁判所は札幌高等裁判所の管轄でもあるので、札幌の弁護士の多くは道内の事案にも対応しています

自分が札幌近郊に住んでいる

これは単純に、相談者自身が気軽に相談できるかどうかというポイントです。
特に何度も法律相談したり、弁護士に依頼した場合には打合せ等をしたりする必要があるので、アクセスしやすい場所かどうかは非常に重要です。
ただ、地元に弁護士がいない(少ない)という理由で、道内から札幌に法律相談に来られるという方もいます。

他の相続人が札幌近郊に住んでいる

遺産相続で揉めて協議が成立しない場合、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることになります。
このとき、遺産分割調停を申し立てる裁判所は、相手方の住所地を管轄する家庭裁判所となります。
つまり、他の相続人(=遺産分割調停の相手方)が札幌近郊であれば札幌家庭裁判所で遺産分割調停をすることになる可能性があるので、予め札幌の弁護士に相談しておけば、もし遺産分割調停が始まった時には代理人として依頼しやすいというわけです。

被相続人が札幌近郊に住んでいた。
相続財産の中に札幌近郊所在の不動産がある。

この2点については、上述した2点と較べると優先度は低いです。
遺産相続で揉める場合、被相続人の生前の生活状況や相続財産の評価額などが問題となることがあり、そうなった時に被相続人の住所や相続財産の不動産と近い方が調査がしやすいという程度の理由です。

遺産相続で無料相談すべき専門家の紹介

弁護士による法的な相談対応

弁護士は、遺産分割の協議や調停、訴訟の代理人として活動することを主としています。
したがって、遺産相続で揉める場合には、弁護士に相談するのがベストです。

相続登記や相続税に関しては、多少の知識はあっても、実務処理までは行ったことがない弁護士がほとんどだと思われますので、それらに関しては司法書士や税理士に相談するのが良いでしょう。
逆に言えば、相続登記や相続税以外のことで遺産相続の悩みがあれば、とりあえず弁護士へ相談してみるのが良いでしょう

司法書士による登記手続のサポート

司法書士は、遺産分割の協議や調停、訴訟の代理人となることは原則としてできません。
そのため、遺産分割の紛争に関してノウハウがあるとはいえません。

不動産の相続登記手続に関しては、司法書士に依頼するのが簡便です。
ただ、相続登記をするのは、基本的に不動産の遺産分割が完了してからとなりますので、相続の初期段階で司法書士に相談しても有効な解決にはつながらない恐れがあります。

したがって、最初に司法書士に遺産相続の相談をするのは、遠回りとなる可能性があります

税理士による相続税のアドバイス

税理士も、遺産分割の協議や調停、訴訟の代理人となることはできず、そのノウハウもありません。
しかし、相続税の申告に関しては、弁護士や司法書士とは違って専門的なノウハウを有しています。
したがって、相続税に関しては税理士に相談するのがベストです。

ただし、遺産相続をしたからといって相続税が必ずかかるわけではありません。
相続財産の額から、借金や葬式費用等を控除した後の残額が、一定の金額(基礎控除額)を上回るときに、相続税がかかります。
「基礎控除」の額は、3000万円+(600万円×法定相続人数)で計算します。
例えば、相続人が「被相続人の配偶者と子2人」の場合、法定相続人数は3人となり、「基礎控除」の額は4800万円となるので、相続した財産の額が4800万円以下であれば、相続税はかかりません。

ちなみに、実際に相続税がかかったケースの割合は、相続全体の9%程度と言われています(令和3年度)。
よって、税理士に相続税の相談をする必要な事例はそれほど多くはないという印象です

なお、相続税がかかる場合には、遺産分割が完了していなくても、原則として相続開始から10ヶ月以内に申告をする必要があります。この申告を「未分割申告」といいます。
したがって、自分で基礎控除額を計算して相続税がかかりそうだと判断される場合には、早めに税理士に相談するのが良いでしょう

札幌で無料相談を受ける際のポイント

法律相談の対応時間と相談料

遺産相続についてきちんとした法律相談をするのであれば、1時間前後かかることが多いです
予約する際に法律相談の時間をどれだけ取ってもらえるかを確認するのが良いでしょう。

法律相談が無料相談なのか、無料相談だとしてどの範囲までなのかは、法律事務所によって異なります
例えば、「初回30分まで無料、その後は30分毎に追加料金」という法律事務所もありますので、心配であれば予約時に確認するのが良いでしょう。

葛葉法律事務所では、遺産相続に関する法律相談は、何回でも何時間でも無料です。
※電話相談やメール相談はお受けしていません。

札幌市内の法律事務所へのアクセス情報

弁護士は裁判所の近くに法律事務所を構えていることが多いです。
札幌では、裁判所のある大通西10丁目~14丁目付近に法律事務所が集中しているので、地下鉄東西線の「西11丁目駅」、市電の「中央区役所前」が最寄り駅となります。
また、付近にコインパーキングも複数あるので、車でアクセスするのにも支障はありません。

事前に確認しておくべき事項

法律相談で弁護士から確認される内容としては以下のようなものがあります。

・相続人の範囲(簡単な家系図)
・被相続人の晩年の健康状態(病院や施設に入所していたか、認知症だったか等)
・遺言書の有無
・相続財産の内容(預貯金、不動産、有価証券の有無など)
・他の相続人の遺産相続に関する意向

また、もし既に相手方が弁護士に依頼していて弁護士から通知書等が届いている場合や、既に家庭裁判所で遺産分割調停が行われている場合には、弁護士からの通知書等や調停申立書等の資料を法律相談時に用意するのが必須です。

さらに、もし相続財産の預貯金について使途不明な引出しの可能性がある場合、事前に金融機関から入出金明細を取り寄せておくと、法律相談が非常にスムーズになります。

まとめ

相続人の誰かが札幌近郊在住ならば札幌で相談するメリットあり。
遺産相続の紛争は弁護士、相続登記は司法書士、相続税は税理士。
→遺産相続で悩みがあるならとりあえず弁護士へ相談するのが良い。


この記事の執筆者

東京・大阪の二大都市で勤務弁護士の経験を積んだ後、
2008年から実務修習地の札幌で葛葉法律事務所を開設。
相続、離婚、交通事故、会社間の訴訟の取扱いが多め。
弁護士歴約20年。

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